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UNITYBELL
株式会社ユニティーベル

学校の先生による「スクールナビ 地質巡検」の活用実例

教材概要 5つの山と市街地やデパートで、地層観察やボーリング調査、化石探しや石材探しをフィールド感覚で実践学習。
実践者 山口県和木町立和木小学校 徳原 功先生 (実践当時)
教科 小学校理科
使用機器 PC21台、外部出力用テレビ(29型、提示用、発表用)
地質巡検イメージ

ソフトウェアの特徴と利用上のメリット

地域に関係なく観察できる
近くに観察に適した地層がなくても、観察をすることができる。

観察しやすい
典型的な地層が素材として用意されており、特徴がつかみやすい。

対応する学習指導要領の内容

小学校理科・6年/C地球と宇宙 (1)
土地やその中に含まれるものを観察し、土地のつくりや土地のでき方を調べ、土地のつくりと変化についての考えを持つようにする。

指導目標「縞模様の一つひとつの色・厚さ・広がりやどのようなものからできているかについて調べ、それぞれの縞が小石・砂・粘土等違うものからできていることに気づかせる。

学習指導略案

単元指導計画(全体11時間)

(1) 地面の地下のようすに興味を持ち、土地をつくっているものを調べる。
(2) 縞模様の崖を観察し、地層のつくりについて調べる。(本時)
(3) 地層の広がりについて調べる。
(4) 地層のでき方について調べる。
(5) 火山のはたらきでできた土地について調べる。
(6) たい積岩と火成岩について比較し、その特徴を知る。

本時の目標と展開(本時はその2時間目)

がけのようすについてどんなことを調べたらよいかをまず意識させる。そして縞模様になっているがけについて、縞模様の色、およその厚さについて調べさせ、それぞれの縞が、小石・砂・粘土等からできていることに気づかせる。

学習活動 機器、教材・教具 指導上の留意点
(1)学習内容に関心を持つ。
しまもようになっているがけを調べよう。
地層の写真 ・地層の写真から、なぜ縞模様になっているのか考えさせる。
(2)学習方法を確認する。 提示用コンピュータ ・ソフトの使い方を簡単に教える。
・操作方法については、前時を思い出させる。
(3)しまもようについて調べる。
・しまもようの色
・およその厚さ
・どのようなものからできているか
・その形や大きさ
児童用コンピュータ (2人に1台)/プリント/色鉛筆 /発表用ボード ・前時に登録した名前で作業をさせる。
・記録用紙を利用させる。
・記録用紙は、境目の線を消しておく。
・コンピュータの操作については、机間指導して補う。
・ルーペやメジャーなどは自由に使わせる。
・見つけたことは、発表用ボードに書かせておく。
(4)地層のつくりについて発表をする。 提示用コンピュータ/発表用ボード ・発表用ボードと発表用のコンピュータを自由に選択させて発表をさせる。
(5)疑問に思ったこと、調べたいことをまとめる。 ボーリング試料 ・地層の広がりに疑問を持たせ、次時につなげる。
・学校の地下のボーリングの試料を紹介し、学習をより現実のものとする。

授業実践例

コンピュータ活用の意図

理科で観察する場合、できれば本物で観察させたい。例えば酸素の中でのスチールウールの燃焼実験などぜひ児童に体験させてやりたい。実験した時の児童の驚きはとても新鮮だからである。しかし、全て本物で観察できるかといえばそれは不可能といえる。特に自然を対象とした場合に多くある。例えば『星の動き』を授業で観察しようとしても、特別な場合を除いてまず無理である。この様な時こそ、パソコンを利用する意味がある。確かに星の瞬きなどは観察できないが、そこで星に興味を持てば、その子は必ず家で本物の夜空を観察するはずである。

地層で考えた場合、学校の近くに教科書のような観察に適した地層がある例がどのくらいあるだろうか。これだけでもコンピュータを使う意義は十分にあると考える。
さらにコンピュータでは、教師が意図したものだけを見せることも可能である。その授業では関係ないもの、必要でないもの、または見せたくないものは省略することができる。その分子供たちは学習に没頭できるのである。『星の動き』の場合、郊外の空気の澄んだ場所でいきなり目指す星を探せるだろうか。あまりにたくさんの星がありすぎで、逆にわかりにくい。シミュレーションソフトでは、見える等級を変えることにより、星の数を意図的に少なくさせ、探しやすくすることも可能である。

このソフトの場合、児童が興味を持ちそうな昆虫や草は出てこない。また、思考の障害となりうる水が浸み出した跡などもなく、考えやすいように適度に抽象化されているのものから順番に学習できるようになっている。

指導のポイント

(1)本物で体験させる
本物の地層には触れられないが、岩石・化石の標本や学校の建設時のボーリングの試料など可能な限り実物の資料に直に触れさせながら、そしてその感触を確かめながら学習を進めさせていくことが重要と考える。

また、地層の広がりは3次元になり、理解しにくい児童もいると予想されるので、色付き粘土を使って地層をモデル化し、立体的な広がりをイメージさせる。

地層のでき方では実際に実験をさせ、水のはたらきによる地層のでき方を理解させると同時に、できた地層と観察した地層とを比較させる。

また、学習のまとめとして『化石探しゲーム』『石材探しゲーム』をさせるが、それらから石だけでなく、化石なども身近にたくさんあることに気づかせ、買い物や旅行で出かけた時、自分から進んで探そうとする態度を養わせる。本物とコンピュータを、いつもリンクさせながら学習させることが重要と考える。

(2)二人組みで学習
本校の場合、2人に1台の割合なので、これを単位とした学習活動を仕組む。二人組みで学習することにより、分からないことを教え合いながら学習できる。これはソフトの使い方だけでなく、学習内容に関してもいえる。その結果として、分からないことを教え合いながら学習し、話し合いの中で思考が深まるようになる。

(3)記録をとりながら学習
土地の様子を観察したあとは、必ず記録をとらなければいけない。このソフトはよくできているので、見ただけで分かったような気になるので注意が必要だ。しかし、記録をとるとしても何を記録してよいかはじめは分からない。そこで、まず初めに記録の仕方を学習させる。
そこで、1時間目はソフトに付録の記録用紙をそのまま使用し記録させた。2時間目(本時)からは、境界線を消したもので記録をさせた

(4)ソフトの使い方の説明
すでにいろいろな場面でコンピュータを利用している児童にとって、このソフトは非常に使いやすいといえる。そこで立ち上げ方、終わり方、名前の登録の仕方だけ確認してすぐに使わせた。ハンマーやメジャーなどはボタンの絵を見ただけで使い方は想像できるのであえて説明はしなかったが、まったく問題はなかった。
説明の時間が短い分だけ、観察に時間をかけることができた。

児童の反応

コンピュータで調べる地層は、適度に抽象化されているため、児童の理解もよかった。また、観察で見つけた化石や化石図鑑・岩石図鑑だけでなく本物の岩石標本にもしっかりと触れさせたため、岩石を調べるために校庭の岩石園にゆき、調べる児童も数多くいた。また、デパートで買い物をせず、壁や床ばかり見ていて時間がなくなったという笑い話も聞こえてきた。  児童は、コンピュータを利用した学習に意欲的に取り組んでいたが、それはあくまでも擬似的な体験であって決して本物ではない。そのためコンピュータを利用したまま終わったのでは意味がない。そこから発展し、実物を見たい、あるいは見て確かめようとする態度が養われるなど学習のつながり・広がりを持たせることが必要となってくる。その意味からも、土地(岩石)と自分を身近な関係に感じられる児童が増えたということは、今回このソフトを利用した価値があるといえる。

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