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UNITYBELL
株式会社ユニティーベル

学校の先生による「スクールナビ 書写の世界」の活用実例(1)

教材概要 実践練習の前にイメージトレーニングするのが、技術上達の近道ー。そんな考えをもとに、先生からの発案で開発されたソフト。
実践者 香川県香南町立香南小学校 植田 和也先生 (実践当時)
教科 小学校書写
使用機器 PC5台
書写の世界イメージ

ソフトウェアの特徴と利用上のメリット

ゲーム感覚で楽しく簡単操作
細かな文字の指示でなく、絵や矢印で分かりやすく表示されているので、初心者にも操作が簡単で親しめる。

児童の課題に応じて、自己選択できる学習支援ソフト
課題に応じて「動」「書」「調」の各ステージを選択して、自分で学習を進めることができる。

対応する学習指導要領の内容

小5(言語事項)/(2)ア書写に関する事項

指導目標「晴」の横画の間隔や組み立て方に気をつけながら、字形を整えて書くことができる。 「漢字は少し大きく、平仮名は少し小さめに」気をつけて文字の大きさを考えて書くことができる。

学習指導略案

単元指導計画(全体時間3時間)

(1) 「晴れ」の漢字と平仮名の大きさやつりあいを考えて書くことができる。
(2) 既習事項を生かして、「晴」の画と画の間や偏とつくりの組み立て方を考えて書くことや、行の中心・中心などの字配りのことを考えて書くことができる。
(3) 自分の課題を自己選択した練習方法で解決することができる。

本時の目標と展開(本時はその1時間目)

・「晴」の横画の間隔や組み立て方に気をつけ、字形を整えて書くことができる。
・試書から自分の課題を見つけ、コンピュータの多様な練習方法から自己選択して学習することができる。

学習活動 機器、教材・教具 指導上の留意点
(1)本時のめあてについて話し合い、課題をみつける。
a.空書をする。
b.試書をして、気づいたことを赤ペンで書き込む。
c.教材文字をコンピュータからテレビにつないで提示し、試書と比べる。
d.自分のめあてをカードに書き込む。
コンピュータ
テレビ
・「青空」の写真を提示することで「晴れ」への学習意欲を高める。
・試書を書いた児童から教材文字と比較できるように準備しておく。
・自分の試書の良い点や改善点がみつかるようにテレビで教材文字を提示する。(筆順、中心線、外形、概形)〈評〉試書より自分のめあてが見つけることができるか。(思・関)
(2)練習する。
a.自分の課題にあった練習方法や教具を使って練習する。
・コンピュータで 大きさやバランスを穂先の通り道を確認してポイントを探しながら始筆位置を確かめながら
・水書板で
・練習用紙を使って
・重ねシートで

b.自己批正しながら書く。

コンピュータ5台/練習ヒントコーナ

水書板/選べる練習用紙/OHP/重ねシート/ひご/物差し

確認黒板

・机間指導しながら個別に支援し、めあてにあった練習をするように助言する。
・各練習コーナーでの目的と利用方法が適切であるかどうかを確認しながら、机間指導する。
〈評〉自分のめあてにあった練習用紙づくりや方法が選択できているか。(技・知)
・1枚書く毎に、自分でひごや物差し等を使って、めあてを確認しながら練習を進めるよう指示する。
・同じ練習方法を選んだ児童同士で相互交流の場をもつように促す。
・自分のめあてが達成できたら、次の課題を見つけて練習するよう助言する。
(3)まとめをする。
a.範書を見てポイントを確かめる。
b.まとめがきをする。
c.班の友だちと相互評価や自己評価をする。
・自分の伸びに気づくように試書とまとめ書きを比べて見るように指示する。
〈評〉自分のめあてに気をつけて練習ができたり、達成したりできたか。(技・関)

授業実践例

コンピュータ活用の意図

コンピュータを活用することで、子どもたちは自分の課題を解決するために意欲的に活動することができると考えた。さらに、コンピュータを用いて学習コースを多様に設定することで、学習方法の選択幅が広がり、課題解決がしやすくなると共に、児童主体の学習を多様に支援する環境づくりができると考える。このことは、個性を尊重し自ら学ぶ力を身につけさせる授業づくりの展開につながるのである。

例えば、コンピュータでは、子どもたちが興味を持って道具として使うことができ、墨を使わずに簡単に文字感覚をつかませることができる。さらに筆順指導では、順序通り字の色が変わり視覚によって学ばせることで、具体的に理解させることができる。またビデオと水書板などを併用することで、見たことをすぐに筆を使って確かめることができる。このように、単に半紙に書く活動だけでなく、自分で見たり操作したり、視覚に訴えたり活動することで子どもたちの意欲をさらに高めることができるのである。そして、書写嫌いの児童が減り、書写の時間が待ち遠しくなる児童を増やす大きな要因ともなるのである。

「動」…へんやつくり等に分解した文字を動かして、大まかな文字の造りを学習します。
「書」…動ステージから発展して、文字の1画1画ごとのつながりや長さなどを学習します。
「調」…字形や字配りなどを学習します。また、筆順や筆脈もあわせて学習できます。

指導のポイント

(1)教室環境を整えておく
教室にあるコンピュータの台数に応じて、どのような活用に重点をおくのかを考えて、各台に留意点や活用方法のヒントを掲示しておくと自分で選択したり操作したりしやすくなる。

本クラスでは、5台の機器を活用して行った。1台は「動」と「書」を中心に、もう1台は「調」を中心に、3台は自由に選択できるように準備した。

(2)筆順や概形を確認する
全体で筆順を確認しながら空書したり、概形や大きさを示すことで自分の課題をよりはっきりとさせる支援とした。

(3)自分の課題を確認する / 活用方法を支援する
字形を整えて書くために自分の課題をより具体的に考えさせる。ソフトウェアの「晴れ」では、特に次の点が効果的であった。

窶「漢字と平仮名の大きさを確認できた。
窶「「晴」の横画の間を手本と比べながら文字の感覚をつかめた。
窶「「れ」の折り返しや曲がりの角度を何度も確かめることができた。
窶「VTRで範書がくり返してみることができた。筆使いやリズムがよく分かった。
窶「文字のポイントを分かりやすく視覚的に発見できた。
窶「「調」のステージで穂先の通り道を視覚的に確認した後、すぐに薄墨で練習できた。
特に、手作業と機器を併用できる練習コーナーが、児童の意欲を高めた。

(4)自由に使える操作時間の確保
本単元では、書写の時間だけでなく休み時間や朝の時間、放課後等も自由に操作できるようにした。

(5)情報交換の場を大切にする
とても役に立った活用方法や驚いたことなどを他の友達に伝えたりできる時間やメモ等を用意しておいた。

児童の反応

本学習後に、アンケート調査と感想により、児童の学習に対する意欲と取り組みの分析をした。その結果、次の3点について効果が認められた。

・筆で書くだけでなくコンピュータで学習することで、興味・関心が高まり書写の時間が好きになった。
・概形や筆順、ポイントなどいろいろなことがすぐに分かり練習する役に立った。
・自分のめあてに沿って、自分で調べたり操作することができて、とても楽しかった。
最後になるが本ソフトウェアを用いて書写が不得手な児童も進んで笑顔で練習する姿が見られた。このように生き生きとした顔で書写の学習ができる支援ソフトである。

日の出イメージ